彩のクリニック
 
6. 大腸がんの検診のすすめ


 日本人の死亡原因の第一位はがんです。特に大腸がんは、近年、増加傾向にあり、胃がん、肺がんを抜いて、がん死亡率の第一位になると予想されています。大腸がんの本当の原因はまだ明らかになっておりませんが、疫学を中心とした研究から、食生活との関連は間違いなくあると言われております。
 2〜30年前から日本人の食生活は欧米化しており、欧米風の食事の特徴である高脂肪、高蛋白、かつ低繊維成分の食物が大腸がんの発生と関係があると考えられております。また、遺伝的な原因も認められており、早くからがん遺伝子も見つかっておりますが、実際の治療に用いられるまでには、もう少し時間がかかりそうです。
 しかし、大腸がんは早い時期に発見できれば、ほぼ100%治ると言われており、早期発見が大切だということは言うまでもありません。大腸がんでは大便に血液の混じることが多く、大便中の血液を調べることで、おおよその診断がつきます。以前は食事によっては血液と同じ反応が出る時があるので、検査の前に食事制限が必要でしたが、最近では人間の血液だけに反応し、特別な食事制限を必要としない簡単な便潜血テストが開発され、それを用いた大腸がん検診が行われております。
 所沢市で行われている大腸がん検診も、彩のクリニックで基本検診の時に実施している検便の検査もこの方法です。便の潜血反応は、大腸がん以外にポリープや大腸炎でも陽性になります。陽性になった方は、大腸のバリウム検査か、大腸の内視鏡検査等の精密検査が必要になります。特に大腸のポリープは、大腸がんの初期のこともあり、大腸の内視検査等のときに同時に治療することもできます。
 昨年度の所沢市の大腸がん検診で2名の大腸がんが発見されており、彩のクリニックでも基本検診の際の同時に施行している大腸潜血検査から2名の大腸がんが発見されました。大腸の精密検査は胃の検査と違い、前処置が必要でたいへんですが、便の検査は簡単です。
 年に1度は検便の検査で便潜血を調べ、陽性でしたら精密検査を受けるようにしましょう。彩のクリニックではいつでも便潜血検査が受けられます。
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