彩のクリニック
 
7. 肝臓がんの原因になるC型肝炎


 テレビ新聞紙上でC型肝炎の話題を耳にしたことがあると思います。過去に受けた予防接種や医療行為が原因のひとつであると考えられており、日本においてはもっとも多い肝炎ウイルスであるとされております。最近増加していると言われる肝臓がんの原因の約8割が、C型肝炎ウイルスによるものだと言われています。10年ほど前は、C型肝炎ウイルスの存在がまだ分からなかったため、1本の注射針で数人の予防注射をしたり、医療機関で注射針や注射器を不十分な消毒で再使用したり、輸血や手術で感染したとも考えられています。
 最近ではC型肝炎に対する研究も盛んになっており、治療法や予防法の対策も日進月歩確実に変わってきております。検査方法も血液検査で、C型肝炎に罹っているかどうかを判定する抗体検査や、C型肝炎ウイルスのタイプやウイルス量の測定が可能になり、治療法の効果の予測や、効果の判定に役立つようになりました。従来の超音波検査(エコー)も、ハーモニックスエコー法というより小さな腫瘍を検出するテクニックや、レボビストという超音波造影剤を用いる方法が開発され、当院でも5mmの肝臓がんが発見されました。13年9月より導入したヘリカルCTも、小さな肝臓がんの発見に力を発揮できると期待しております。
 肝臓がんは他のがんと違い、8割の人がC型肝炎から罹る事が分かっており、C型肝炎を治すことが、肝臓がんの予防につながります。インターフェロンという薬が今のところ唯一の根治療法ですが、完全にウイルスを駆除できる確率は、3〜4割に過ぎません。それでも肝臓がんの発生を遅らせたり、発生率を低くしたりすることができるので、現在でも多く行われております。最近、リバベリンという新しい抗ウイルス薬が承認され、インターフェロンと併用することにより、治療効果が高まることが期待されております。
 肝臓がんの治療と予防は、C型肝炎の治療からはじまります。C型肝炎に限らず、何か気がかりなことがありましたら、当院までお気軽にご相談下さい。

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