彩のクリニック
 
8. 下肢静脈瘤


 心臓からポンプの働きによって送り出された血液は、動脈を通って体の臓器や組織の隅々まで行き渡り、その後は静脈によってまた心臓に戻されます。下肢へ運ばれた血液が静脈を通って戻るときは、下から上へ流れなくてはなりませんが、血液は重力により下へ流れようとします。それを食い止めるのが、静脈の内側にある弁です。弁は「ハの字」になって上から下への血液の流れをふさぎ、下から上へ一方通行で戻っていくように働くわけです。この弁が壊れたり無かったりすると、血液が逆流してたまってしまい、静脈が拡張するために皮膚がコブ(瘤)状にもりあがります。これが下肢静脈瘤(以下静脈瘤)という病気です。
 静脈瘤は、長時間立って仕事をする人(美容師、歯科医、調理師、店員など)や、親に静脈瘤がある人には、起こりやすくなっています。また男性よりも女性に多く、妊娠がきっかけになることも、よくあります。
 静脈瘤によってでやすい症状は、足がむくむ、だるい、かゆい、疲れやすい、つっぱるなどです。血管が太く浮き出るので、美容上の問題もあります。病気が進行してくると、皮膚の一部が褐色になったり、湿疹、さらには潰瘍になります。
 妊娠したために生じた静脈瘤は、出産後に次第に消えることが多いのですが、一般には放置しておくと徐々に悪化していきますから、初期でも治療したほうがよいでしょう。
 治療は、軽度の場合には弾力ストッキングを用いて血液が足にたまらないようにしたり、寝る時や休息時に足を高く挙げるように心がけて、症状を改善させます。それでも効果がない場合や、症状が強い場合には、静脈瘤を取り除く手術や、皮膚を小さく切開して静脈を縛る手術、静脈瘤に直接薬を注射して小さくする治療法などが行われます。
 彩のクリニックでは毎週土曜日に、血管外科専門医の大内浩医師による、日帰り手術を行っております。症状のある方は、お気軽にご相談下さい。

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